第9回「台湾新幹線の駅いろいろ」
講師:堀口 芳隆さん
今回は1983年から研究室に出入りしていた堀口君(正確には学部ゼミ生ではなく大学院時に修論指導)のお話。修了後は私のボスであった山崎兌先生の交建設計に入社。東北新幹線の駅や民鉄駅舎等の設計に関わられた。2年前の2020年5月NHKドラマで「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」が放映され、2022年2月にBSで再放送された。堀口君はその初期の1999年から2000年にかけて台湾新幹線台中駅の基本設計に関わられた。全12駅の紹介と当時の苦労話、特に欧米のクライテリアと日本の基準との相克、四六時中惜しみなく働く日本人と異なる地元のスタッフ、我が国の今日的テーマでもある。今回はシークレット内容も多く含まれていたため、「研究室」のゼミ的開催とした。後発組の台湾新幹線車両は日本の車いすユーザーにとても評判が良いのであるが、駅舎空間もとてもゆったりとしている。